山本,中村『解析力学 I』
https://gyazo.com/0b67bbde3cd15d0e0f1776a90b980e6b
山本 義隆, 中村 孔一
1998
絶版ぽい。2021/10/16発注してみたが、どうかな。
近々再販されるらしい
出版社に問い合わせた結果を書店から教えてもらった
届いた
https://gyazo.com/1e9b104e743f9c2826ce81d98382a9b7
本書は、この30~40年間になされた解析力学の新しい定式化を、物理学のサイドから、できるだけ広く詳しく、ていねいに展開しようとしたものである。とくに、状態空間・相空間上の力学を、幾何学的な視点からわかりやすく解説することに主眼をおいた。
https://www.honyaclub.com/shop/goods/goods.aspx?goods=11363813
解析力学の1950年代に書かれたテキスト
ランダウ 力学
山内 一般力学
伏見 古典力学
ゴルドシュタイン 古典力学
1960年代 解析力学は、量子力学や統計物理学をやるために必要なツールだった
力学は完成していると思われていた
60年代末 堀が新しい摂動法を開発
戸田格子の発見
1970年代 コンピュータが活用されるようになった結果、解析力学が発展した
力学系理論やカオス理論が発達した
その対比でハミルトン力学系の特徴が浮き彫りになった
構造安定性
積分不可能な系の存在などが議論しやすくなった
Poincareはこのあたりを直観で見ていた
摂動論の展開
可積分系の理論の進歩
力学の幾何学化
Lagrangeの解析的な解析力学から、PoincareやCartenの幾何学的な定式化への転換が主に数学者の手によって進められた
場の量子論や重力論の視点に通じる
ハミルトン力学は微分形式なしには理解できない(via 古典力学の数学的方法)
数学者が本を書いてるけど物理と関心領域がずれているし、物理や工学の人には読みづらい
深谷 解析力学と微分形式など
とは書いているものの、「本書は、ボリュームからいってもレベルから言っても、学生諸君にとって気安く缶ん単に読める本ではないとは思うが...」(p.iii)と言っている🤔
物理学者や天文学者の良質な本もあるが、主題がやや偏っている
大貫・吉田 力学など
現在(1998年)、解析力学は研究対象で、発展途上
本書では数学的なエレガントさを捨ててあえて泥臭い説明をしている箇所がある
物理は計算できることも関心のうち
もくじ https://www.asakura.co.jp/detail.php?book_code=13671
1. 序章――数学的準備
1.2〜1.6は必要な数学の解説
1.1 運動方程式
1.2 曲面上の拘束運動
1.3 曲面上のテンソルと共変微分
1.4 多様体とベクトル場
1.5 双対空間と共変テンソル
1.6 余接バンドルと微分形式
2. ラグランジュ形式の力学
2.1 ラグランジュ方程式
オイラー・ラグランジュ方程式
2.2 対称性と保存則
2.3 ラグランジュ方程式の幾何学的表現
2.4 擬座標とポアンカレ方程式
2.5 拘束条件と拘束力
3. 変分原理
3.1 ハミルトンの原理
3.2 ワイスの原理とネーターの定理
3.3 保存系と最小作用の原理
4. ハミルトン形式の力学
4.1 相空間と正準方程式
4.2 ハミルトンニアン・ベクトル場
4.3 力学系の考察
4.4 正準力学系
5. 正準変換
5.1 相空間上のハミルトンの原理
5.2 積分不変式とカルタンの原理
5.3 正準変換――母関数による定義
5.4 シンプレクティック写像
5.5 正準不変式
6. 索 引